投資の世界に一歩踏み込むと、数えきれないほどの選択肢が目の前に広がります。
「株式投資」と「ETF(上場投資信託)」という言葉を耳にしたことがあるかもしれません。
今回は、株式投資とETFを解説しようと思います。
株式投資とは?
まず最初に、株式投資について簡単にご紹介しましょう。
株式投資は、企業が発行する株式(株)を購入することによって、その企業のオーナーの一部になるというものです。
株を買うことで、企業の利益を分けてもらう「配当」を受け取ったり、企業の成長に伴う株価の上昇で「売却益」を得たりすることができます。
株式投資はシンプルなようでいて、実はリスクとリターンのバランスが重要です。
例えば、Appleやトヨタなど、世界的に有名な企業の株を買った場合、その企業の業績が良ければ株価は上昇し、あなたの資産も増える可能性があります。
しかし、反対に企業が不調に陥ったり、経済状況が悪化すれば、株価が下がり、最悪会社がなくなってしまうと投資したお金を失うリスクも伴います。
投資信託に比べ、初期の投資額が大きくなります。
その分リスクとリターンも大きくなります。
ETF(上場投資信託)とは?
次に、最近注目を集めている「ETF」について解説します。
ETFとは、「上場投資信託(Exchange Traded Fund)」の略で、株式市場に上場している投資信託のことです。
言い換えれば、複数の株や資産を一つにまとめた「パッケージ商品」だと思ってください。
ETFは、株式と同じように取引所で売買でき、株式のようにリアルタイムで価格が変動します。
例えば、S&P500 ETFを購入すれば、アメリカの500社の企業株がひとまとめに投資されているので、特定の企業に依存することなく、全体の経済の成長を享受することができます。
これがETFの大きな魅力で、リスク分散が自動的に行われるという点です。
ETFは、個別の企業に投資するのではなく、複数の株を組み合わせて分散投資することができるため、リスクが軽減されるという特徴があります。
株式投資 vs ETF:どちらを選ぶべきか?
では、株式投資とETF、どちらを選べば良いのでしょうか?それぞれにメリット・デメリットがあり、投資の目的やリスク許容度に応じて選択するのがベストです。
• 株式投資:特定の企業に深く投資したい場合に適しています。例えば、あなたがテクノロジー業界に強い興味があり、AppleやGoogleに投資したいと思ったとき、株式投資が有効です。ただし、企業ごとのリスクや市場の変動に大きく影響されるため、注意が必要です。
• ETF:リスク分散を重視したい人や、手軽に広範囲な市場に投資したいと考えている人にはぴったりです。例えば、世界経済の成長を見越して、グローバルなETFに投資すれば、個別企業のリスクを避けながら安定した成長を狙うことができます。
まとめ
株式投資とETF、それぞれに異なる特徴と魅力がありますが、共通して言えるのは、どちらも資産を増やすための強力な手段であるということです。
大切なのは、自分の投資目的やリスク許容度に応じて、適切な方法を選ぶことです。
株式投資もETFも新NISAの「成長投資枠」で始めることができます。
もし投資初心者であれば、ETFからスタートするのも一つの手です。多様な資産に分散投資できるため、リスクを抑えながら投資の基本を学ぶことができます。その後、より深く特定の企業や業界に投資していくのも良いでしょう。
あなたの目指すライフスタイルや目標に合わせて、少しずつ投資の知識を深めていきましょう。